ガザ市近郊にイスラエル軍の空爆、死者・不明52人
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの報道部門によると、ガザ中部のガザ市近郊で22日、住宅などがイスラエル軍の空爆を受け、52人が死亡または安否不明となっている。
発表によると、ガザ市内の病院に38人の遺体が運ばれた。また、家屋やビルの下敷きになった14人の安否が確認されていない。
ガザの文民保護当局によれば、ガザ市東郊で民家がイスラエル軍機に攻撃され、今も数人ががれきの下敷きになっている。さらにガザ市近郊のシャティ難民キャンプでも攻撃が報告された。
イスラエル軍は22日の声明で、ガザ市周辺で戦闘機が「ハマスの軍事施設」を攻撃したとする短い声明を出したが、具体的な場所は示さなかった。
また赤十字国際委員会(ICRC)によると、ガザ地区南部のマワシ地区では21日、避難民のテントが攻撃を受け、少なくとも22人が死亡した。
イスラエル軍はマワシ地区の一部を人道区域に指定している。ICRCは、同区域に隣接するICRC事務所から数メートルの地点に「大口径砲からの発射体」が着弾し、近くの赤十字病院に22人の遺体と負傷者45人が運ばれたと発表した。
一方、イスラエル軍は22日、ガザ市内とガザ南部の最大都市ハンユニスに、ハマスの人質になったイスラエル人の写真と名前が記載されたビラを散布した。
ビラはアラビア語で「人質はあなたの隣にいるかもしれない」「家族を守りたければ、人質や拉致犯に関する情報の提供を」と呼び掛けている。
少なくとも2種類のビラに、計62人の人質が載っていた。CNNの調べによると、すでに死亡が確認された6人の写真も含まれているが、その理由は明らかでない。