イスラエル閣僚、テルアビブで反撃の予備役兵を称賛 ハマス奇襲でも活躍
(CNN) イスラエルの商都テルアビブで1日に起きた銃撃事件の現場で、実行犯に反撃した軍予備役の男性が「英雄」と称賛されている。
警察によると、テルアビブの事件では7人が死亡、16人が負傷した。
レブ・クライトマン氏は予備役兵としてパレスチナ自治区ガザ地区に6カ月間動員された経験を持ち、その後も私物の拳銃を持ち歩いていた。
インターネットに投稿された事件現場の動画には、短パンにサンダルをはいたクライトマン氏が、何者かに向かって発砲した後、逃げ出す場面が映っている。別の動画では、現場でイスラエル軍兵士らの背後を歩く同氏の姿も見える。
クライトマン氏はCNN提携局とのインタビューで、「2人のテロリスト」を見つけたと語った。1人はどこかへ走り去ったが、もう1人が近付いてきたため、横から不意打ちをかけて撃ったと話した。襲撃事件だということは瞬時に分かったという。
ベングビール国家安全保障相はX(旧ツイッター)に、クライトマン氏は「襲撃を制圧した英雄」だと書き込んだ。さらに、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃でも、同氏は音楽祭が開催されていた現場で勇敢な行動を取り、多くの人々の命を救ったと称賛した。
警察は2日、自動小銃と刃物を持った2人組が市内の駅で列車の乗客らを撃ち、さらに大通りを歩いて襲撃を続けたと述べた。2人はパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン出身で、1人(19)が現場で死亡、もう1人(25)が重傷を負った。
その後、ハマスが犯行を認める声明を出した。警察の発表によると、2人組の武器購入やイスラエル入国を手助けしたとして、数人の容疑者が逮捕された。