徴兵逃れのために大食い、男に有罪判決 韓国

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昨年の韓国軍の軍事パレードに参加する兵士たち/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

昨年の韓国軍の軍事パレードに参加する兵士たち/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

ソウル(CNN) 韓国で徴兵義務を逃れるべく肥満と認められる水準に達するまで大食いした男が、裁判で有罪判決を言い渡された。最終的に男は義務を果たすことを約束し、禁錮刑を免れた。

氏名が公表されていないこの男は、徴兵義務を定める法律に違反したとして、ソウルの裁判所から禁錮1年、執行猶予2年の判決を言い渡された。

男は昨年6月、徴兵義務の対象から除外された。当時の102キロの体重が体格指数に基づいて肥満と判定されたからだ。今月13日の裁判所の判断によると、6年前の最初の身体検査では徴兵義務に適格との結果が出ていた。

裁判官は被告の男について、高カロリーの食品を摂取し、食事の量を2倍近くに増やす一方、荷物の配送といった体力を使う仕事には就かなかったと説明。また体重測定の直前には大量の水を飲み、意図的に体重を増やそうとしたという。

男は裁判以降、真面目に兵役義務を果たす意向を表明しているとされる。裁判所は男の年齢を公表していない。

男をそそのかして大食いさせた友人には禁錮6カ月、執行猶予1年の判決が言い渡された。違法行為を支援、教唆した罪だという。

朝鮮戦争以降の韓国では、身体の健康な男子はほぼ全員少なくとも1年半の兵役の義務を28歳までに負うことになっている。

徴兵義務は長年にわたって物議を醸す話題であり続けている。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、この数年で収監された良心的兵役拒否者は数百人に上る。彼らの多くは宗教的見地から義務を拒んだという。

聯合ニュースの2018年の報道によれば、意図的に体重を増減させる、精神疾患を装うなどして兵役を免除されようとする若者の事例は数十件だった。全身にタトゥーを入れたり、自傷行為に走るといったケースもあったとされる。その後韓国軍はタトゥーにより寛容な姿勢を取ることで、徴兵逃れの特定の抜け穴を排除している。

18年の世論調査では、20代の韓国人男性の83%近くが、可能なら兵役を避けられる方がいいと回答。68%が兵役は時間の無駄だと思うと答えた。

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