米大学デモ取材の記者に逮捕や暴行、メディア締め出された現場で学生記者活躍

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コロンビア大学の学生記者=4月30日、米ニューヨーク市/Michael M. Santiago/Getty Images

コロンビア大学の学生記者=4月30日、米ニューヨーク市/Michael M. Santiago/Getty Images

(CNN) 全米の大学で続く親パレスチナの抗議デモを取材している学生記者や報道機関の記者が、相次いで逮捕されたり取材を阻まれたりしている。何者かに後を付けられて襲撃されたという学生記者もいる。

デモ参加者はパレスチナ自治区ガザ地区での戦争を巡り、大学に対してイスラエルとの一切の経済的関係を断ち切るよう要求。キャンパスで野営したり大学の建物に立てこもったりするデモ隊に対し、警察が突入して排除に乗り出した。

4月30日夜に警察が突入して100人以上を逮捕したニューヨークのコロンビア大学では、記者たちが取材を妨害されたと訴えている。カリフォルニア大学でデモ隊同士の衝突を取材していた学生記者は、暴行されたりガスを浴びせられたりしたと伝えた。カリフォルニア州北部では、大学のデモを取材していた地元記者が警察に拘束されたり逮捕されたりしている。

中には立ち入りを学生のみに制限している大学もあり、学生記者はキャンパス内でのデモや衝突を取材できる唯一の存在になっている。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の学生新聞「デイリー・ブルーイン」は、30日夜の衝突を取材していた記者4人が後をつけられ、平手打ちされたり、刺激物のスプレーを浴びせられたりする暴行被害に遭ったと伝えた。学生エディターのアナ・ダイリウさんは、自分はガスを浴びせられ、別の学生記者は暴行されて1人は救急治療を受けているとCNNに語った。

同紙は大学の指導部を強く非難する社説をウェブサイトに掲載。「UCLAはデモ参加者に加えられた暴力に加担している」と訴えた。

一方、カリフォルニア州立工科大学ハンボルト校では、記者3人がキャンパスのデモを取材中に拘束されたと地元ラジオ局が伝えた。このうちテレビ局のニュース記者1人は、デモの様子を撮影していて逮捕されたという。

ネットに投稿された動画の中で、逮捕されたABC系列局KRCRのアデルミ・ルイス記者は、記者証を着け、同局のロゴが入ったジャケットを着ていた。

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