全日空機内で男が暴れて遅延、乗客がビデオ公開
(CNN) 成田発米ロサンゼルス行きの全日空(ANA)便に搭乗した乗客が、出発前の機内で別の乗客を殴るなどして暴れる騒ぎがあった。同便に乗り合わせた乗客が携帯電話のカメラでこの場面を撮影し、CNNの取材に応じて当時の状況を振り返った。
騒ぎが起きたのは1日夜。搭乗してきた乗客が着席する中で、赤いアロハシャツを着た1人の男が興奮した様子で、後部の座席にいた男性に殴りかかった。
動画を撮影した乗客のコーリー・アワーさんさんは、男の様子について「誰かに挑発されたわけではなく、数分間は静かだったが、それから男性を殴り始めた」と振り返る。
「男は人を罵倒したり威嚇したりしていた。何かが引き金になったわけではない」とアワーさん。「機内には子どももたくさんいて、ビデオにも泣き声が入っていた」と語る。
赤いシャツの男はいったんその場を離れたものの、また戻ってきて同じ男性に殴りかかった。そこでアワーさんは撮影をやめて止めに入ったといい、「私が立ちふさがると男は退き、私には向かってこなかった」と話している。
アワーさんは乗務員の対応についても、「状況を落ち着かせるためにできるだけのことをしていた」と評価した。
男は乗務員によって同機から降ろされた。この騒ぎのために、出発は1時間半以上遅れたという。