宇宙船「ドラゴン」が帰還、初の民間委託任務を完了

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スペースXの無人宇宙船「ドラゴン」=同社提供

スペースXの無人宇宙船「ドラゴン」=同社提供

(CNN) 米民間企業スペースXの無人宇宙船「ドラゴン」が、初めて民間に委託された国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給任務を完了し、無事地球に帰還した。米航空宇宙局(NASA)が28日に発表した。

ドラゴンは現地時間の同日午後3時22分、メキシコ北部バハカリフォルニア州沿岸から約400キロの太平洋上に着水。今後も再利用を予定しており、船に積んで回収した。

NASAは2008年、スペースシャトル計画の終了に伴って、スペースXにISSの物資補給任務を委託する契約を結んだ。ドラゴンはこの契約に基づく初飛行として、今月7日に同社の宇宙船「ファルコン9」を使って打ち上げられた。今回の任務では約400キロ分の補給物資をISSに輸送。引き換えに使用済み機器や実験機材など770キロあまりを積んで帰還した。

別の民間企業オービタル・サイエンシズ社もNASAと契約を結んでおり、ISSに補給物資を届ける実験飛行を数カ月以内に行う見通し。さらにスペースXとボーイング、シエラネバダの3社は、有人飛行の契約獲得も目指している。

今回の打ち上げでは、ファルコン9の打ち上げ直後にエンジントラブルが発生し、ドラゴンに支障はなかったものの、同じロケットに搭載されていた通信衛星は目標の軌道に乗せることができなかった。スペースXはNASAとともに飛行データを調べてトラブルの原因などを検証し、今後の教訓として役立てる方針。

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