緊急時の個人メールへのアクセス、MSが正当性を主張

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マイクロソフトはアクセスの正当性を主張した

マイクロソフトはアクセスの正当性を主張した

ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトが機密情報の漏えいを阻止するために、あるブロガーが使用していた「ホットメール」のアカウントにアクセスしたことが22日までに分かった。同社が今週、連邦裁判所に提出した文書で明らかになった。マイクロソフトは正当な決断だったとしている。

米連邦捜査局(FBI)によると、マイクロソフトは2012年、独自ソフトウエアのソースコードを元従業員が匿名のブロガーに漏らしたことを突き止めた。このソースコードがハッカーたちに利用されることを恐れたマイクロソフトは、ブロガーのアカウントにアクセスし、「ウィンドウズ・ライブ」上のメールやインスタントメッセージを詳しく調べた。その結果、レバノンを拠点とするマイクロソフトの元従業員アレックス・キブカロ容疑者が今月19日に逮捕された。

マイクロソフトのサービス利用規約には、ホットメールなどの通信サービスの利用者は、緊急時に同社がこの種の調査を行うことに同意する旨の規定があり、同社は、今回のような決断を独断で下すことも可能と主張する。

マイクロソフトの弁護団は、このブロガーが不正に入手した知的財産を売却しようとしていたことを示す十分な証拠があると考えた。このような場合、法執行機関であれば裁判所の許可を申請するが、マイクロソフトは、それらの情報を保存しているサーバーは同社の財産であり、裁判所の許可は必要ないと主張する。

電子プライバシー情報センターのジンジャー・マッコール氏は、マイクロソフトの一連の行動は、同社が「ユーザーの個人情報はユーザー本人ではなく、マイクロソフトの所有物であると同社が考えている」ことを示すもので、極めて問題だと指摘した。

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