黒人男性を洗濯して色白に、中国のCMが非難の的
(CNN) 黒人男性を洗濯機に入れて洗うと、色白の中国人男性に早変わり――。中国の洗濯用洗剤メーカーが流したそんなCMがネットで出回って人種差別的だとして非難の的になり、メーカーが謝罪した。
問題のCMは中国のメーカー、チャオビが制作した。色白の中国人女性の前に、顔や服をペンキで汚した黒人男性が現れる。女性は気があるように見せかけて、近寄ってきた男性を洗濯機に放り込み、ふたを閉めて洗濯を終えると、出てきた男性は色白の中国人男性に変わっているという筋書き。
チャオビはこのCMについて謝罪したものの、海外メディアが過剰に反応したと主張。「このCMが出回って過度に騒がれた結果、アフリカ系の人々を傷つけた。私たちはここに謝罪を表明し、インターネットユーザーもマスコミも過度な分析をしないよう願う」とした。「我々は人種差別には強く反対し、非難する」とも強調している。
さらに、インターネットからはこのCM動画を削除したと説明し、「インターネットユーザーやマスコミがこれを流通させ続けないことを願う」と訴えた。
ユーチューブには26日にこの映像が投稿され、700万回近く再生されている。
このCM、実はイタリアでやはり非難を浴びた洗剤のCMにそっくりだった。こちらは貧弱な体型のイタリア人男性がやはり洗濯機に放り込まれ、「色物」洗剤で洗われると、マッチョな黒人男性になって現れるという設定。最後に「色付きの方がいい」というキャッチフレーズが流れる。