オバマ氏支持が過去最低、評価はブッシュ氏と同一水準に
ワシントン(CNN) 米国民のオバマ大統領の支持率が47%と過去最低水準を記録したことが最新世論調査で14日までにわかった。
一方、アフガニスタンやイラクで軍事作戦に着手し、支持率が激減する不評にまみれてホワイトハウスを去ったブッシュ前大統領の支持率は46%とオバマ氏とほぼ並んだ。ブッシュ氏の指導力批判を前面に出して国家再建への期待を集め、就任時に高率の支持率を得たオバマ氏の凋落(ちょうらく)ぶりを示す世論調査結果となった。
CNNの世論調査分析担当者によると、CNN実施の世論調査でオバマ氏を評価しない比率が過半数となったのは初めて。調査はCNNと世論調査機関ORCインターナショナルが共同で実施。オバマ氏を否定的に見る国民は51%で、ブッシュ氏も同じ数字だった。
2009年1月のブッシュ氏の退任直前時に、同氏を肯定的にとらえた米国民は35%だった。ただ、ホワイトハウスを離れて以降、同氏を評価する比率は上昇基調を示している。
オバマ氏の支持率は大統領就任時に78%の高率にも達していた。しかし、10年までに2桁台の数字で下落。景気低迷や論議を招いた医療保険改革の実施などが支持率落下の要因とみられている。12年の大統領選の間の支持率は50%半ばの数字で推移していた。
今回の調査結果によると、オバマ、ブッシュ両氏の前任の大統領であるクリントン氏とブッシュ氏の父親を評価する比率はそれぞれ68%と58%だった。
調査は5月29~6月1日に全米の成人1003人を対象に電話で実施した。