アウラキ師殺害作戦、合法判断の米機密文書が公開
(CNN) 米中央情報局(CIA)が2011年、米国籍のイスラム指導者、アンワル・アウラキ師を殺害した無人機作戦について、米司法省が事前に合法性を認めていた内部文書が23日、初めて公開された。
アウラキ師は当時、イエメンに拠点を置くアルカイダ系テロ組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)を率いていた。
文書によれば、米政府はAQAPを「敵対勢力」と認定するとともに、指導者のアウラキ師を拘束することは不可能だと指摘。アルカイダに対する武力行使を正当とする判断は、米国民である同師にも適用できると結論付けていた。
米政府はこれまで、文書の公開は国家の安全を損なう恐れがあるとして機密扱いを主張してきた。これに対して、人権団体の全米市民自由連合(ACLU)と米紙ニューヨーク・タイムズが情報公開法に基づく訴訟を起こし、ニューヨーク連邦高裁が編集版の公開を命じた。