ロシア、同性愛カップルによる子どもの養子縁組を禁止
(CNN) ロシアのメドベージェフ首相は16日までに、同性婚が認められている外国の同性愛カップルや独身者がロシアの子どもを養子にすることを禁じる法案に署名した。
政府系のテレビ局「ロシア・トゥデー」によると、署名は10日で、政府の公式サイトで13日に発表された。発効は12日からとなっている。
同性婚を合法化しているのは現在10数カ国。独身者も禁止の対象に含まれたのは将来同性愛者となり、同性婚に踏み切る可能性を念頭に置いたものとみられる。
ロシアは2012年末に米国人がロシア人児童を養子にすることを禁止する法案を可決している。米国が同年、ロシアでの人権侵害の関与者に制裁措置を科す法案を成立させたことへの報復措置と受け止められていた。
ロシアは昨年6月には、子どもらを対象にした同性愛宣伝禁止法も可決。差別主義などと欧米諸国の批判を浴び、一部の政府首脳はロシア南部ソチで開催中の冬季五輪の開会式欠席の対抗措置も取っていた。