クリミア議会が「独立宣言」 米下院は対ロシア制裁決議
ウクライナ・シンフェロポリ(CNN) ロシア帰属の是非を問う住民投票を控えたウクライナ南部クリミア自治共和国で11日、議会がウクライナからの「独立宣言」を出した。一方、米下院では同日、ロシアがウクライナに軍事介入しているとして制裁強化を求める決議が採択された。
クリミア議会は宣言の中で、16日に予定される住民投票で賛同が得られた場合、ロシアに正式な編入を申し出ると表明した。ロシア議会はこの直後、クリミアの編入を21日に審議すると発表した。
これに対してウクライナ暫定政権は、クリミアの住民投票には法的根拠がないと主張。欧米諸国もこの立場を支持している。
クリミア自治共和国の首都シンフェロポリでは、親ロシア派の民兵が空港や鉄道駅を占拠している。空港では11日、ウクライナの首都キエフ発の便がキャンセルされ、ロシアからの便だけが予定通り到着した。
同共和国内のウクライナ軍基地も武装集団に包囲されている。欧米諸国はこの集団をロシア軍部隊とみるが、ロシアは「地元の自警団」と主張している。