ロシア下院、クリミア編入条約を批准 米ロ双方が制裁

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緊張続くクリミア情勢

キエフ(CNN) ロシア下院は20日、ウクライナからの独立を宣言したクリミア半島を編入する条約を圧倒的多数で批准した。これを受けて米国はロシアに対する制裁強化を発表。ロシアも米政府高官や議員に対する制裁を発表した。

ロシア下院は443対1で条約を批准。上院でも21日に採決が行われ、条約批准の手続きが完了する見通し。

プーチン大統領の代行として下院で演説したラブロフ外相は、クリミアのロシアへの編入は、同地のロシア系民族を守るために必要だと強調した。

欧州連合(EU)は20日、ベルギーのブリュッセルで首脳会合を開き、制裁強化について協議した。米国と欧州はこれまでに、ロシアとクリミアの政府関係者など20人以上に対して制裁を課し、事態の悪化を避けるようロシアに圧力をかけていた。

オバマ大統領は同日、クリミア編入の動きを受けて、ロシア高官や銀行に対する追加制裁を発表。さらに、もしロシアが事態の解消に動かなかった場合、「主要産業」に対する経済制裁を可能にする大統領令に署名した。

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