タリバーン系が空港襲撃の犯行声明 「前司令官殺害の報復」
パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタンの大都市カラチにある国際空港が武装勢力に襲われ20人超の死者が出た件で、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバーン運動」(TTP)は9日までに、犯行声明を出し、空港襲撃は同組織の司令官が無人機攻撃によって殺害されたことへの報復だと明らかにした。
TTPのアブドラ・バハル司令官は、空港襲撃について、昨年11月にハキムラ・メスード司令官が米国の無人機攻撃で殺害されたことへの報復のために実行したと言明。同司令官は「我々が呼吸している限り、命が終わりを迎えるまで我々の攻撃は続く」と述べた。
空港襲撃は8日深夜に発生。当局によれば、武装勢力のメンバー10人など、双方で合わせて少なくとも28人の死者が出た。
警察関係者によれば、武装グループは手投げ弾を持って空港の3つの入り口から侵入し、2人が自爆攻撃を仕掛けるなどした。戦闘は5時間以上に及んだ。
建物1棟が火事になったが、飛行機に被害は出ていないという。