米軍、イラク過激派をさらに空爆 大統領は長期戦を示唆
オバマ大統領によると、米軍はシンジャル山に逃げ込んだヤジディ教徒の解放に向け、山を包囲している「イスラム国」部隊への攻撃も検討している。
シンジャル山ではヤジディ教徒約4万人が孤立しているとされる。米国は援助物資を投下し、英国とフランスも協力を表明しているが、国連児童基金(ユニセフ)によれば、猛暑と食料、水不足により、すでに子ども60人を含む多数の死者が出ている。
ユニセフは「物資が届いていない何千人もの人々が危機に陥っている」と指摘し、物資を運ぶ陸路の確保に国際社会からの支援を求めた。
オバマ大統領はまた、過激派に参加する外国人戦闘員らはイラクやシリアにとどまらず、欧米にも攻撃を仕掛ける恐れがあると述べ、「対テロ作戦」の側面を改めて強調した。