香港デモ 21日に政府と学生らが対話、生中継を予定
香港(CNN) 香港政府ナンバー2の林鄭月娥政務長官は18日、行政長官選挙の民主化を要求して公道占拠などを続ける学生組織ら民主派との対話を21日に開催すると発表した。
大学の学長が対話の進行役を務める。政務長官は、対話は約2時間の予定とし、一般公開はしないが生中継されると述べた。
これに対し学生組織の報道担当者は声明で、対話について大きな期待を抱いてはいない姿勢を示した。
2017年の行政長官選挙に関する改革案は、中国側の意向が働きやすい委員会が事前に候補者を2~3人に絞り込む内容。中国の全国人民代表大会常務委員会は香港政府の報告書を受け、この制度を決定していた。学生側は、民意を反映していないとして改革案に反発し、修正などを求めている。
梁振英行政長官は学生らとの対立が膠着(こうちゃく)状態にある中で、改革案の見直しは有り得ないとの立場を維持している。
香港ではデモ隊と排除を狙う警察とのにらみ合いが依然続いており、九竜地区のモンコック(旺角)では18日早朝、警官隊のバリケード撤去の措置を受け、民主派が再集結を図りその数は約9000人まで増えた。警官隊との衝突も起きたが、学生らはモンコックの一部地区を再び占拠した。
地元の公立病院の管理当局は18日、学生らと警官隊との衝突などによる負傷者は過去24時間で少なくとも240人と報告していた。