パキスタンの学校襲撃 死者145人に マララさん「胸張り裂ける」
パキスタン軍は数カ月前から、アフガニスタン国境沿いの地域で武装勢力の掃討に向けた地上作戦を展開している。TTPはこの地域を本拠として、軍との戦闘や民間人への攻撃を繰り返してきた。
TTPの報道官は今回の襲撃について、パキスタン軍の作戦で数百人の無実の部族の人びとが殺害されたことに対する報復だと述べた。
今年のノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんは2012年10月、登校中にTTPによる銃撃を受けた。ユスフザイさんは学校襲撃事件の知らせを受けて「愚かで冷酷なテロ行為に胸が張り裂ける思い」と語り、国際社会やパキスタンの政府、各政党などに向け「ともに立ち上がり、テロと戦いましょう」と呼び掛けた。
TTPと深いつながりを持つアフガニスタンの反政府武装勢力タリバーンも、この事件を非難している。タリバーンの報道官は「罪のない女性や子どもたちを意図的に殺害する行為はイスラムの教えに反する」との声明を発表し、犠牲者らに弔意を表した。