米・キューバ、国交正常化へ 半世紀ぶり
マルコ・ルビオ上院議員(共和党)は、あらゆる権限を行使してキューバへの米大使派遣を阻止すると断言。経済制裁の緩和も「理解できない」と批判した。
50年にわたって続いてきた国交断絶を正式に終わらせるためには議会の承認が必要だが、ホワイトハウスは一部権限を行使して貿易や渡航の制限緩和を打ち出した。オバマ大統領は「誠実かつ真摯(しんし)な対話で議会に臨む」と話している。
キューバは米国から名簿を提示された政治犯53人の釈放にも同意したほか、市民によるインターネット利用の解禁や、赤十字国際委員会と国連人権保護担当官の受け入れも表明した。
米国とキューバの交渉は、カナダとローマ法王庁の仲介で2013年6月から始まった。フランシスコ法王は手紙や会談でオバマ大統領に対し、キューバとの国交正常化に向けた対話再開を働きかけていた。