武装勢力掃討で葬儀参列者を誤爆、37人死亡 ニジェール
ナイジェリア・カノ(CNN) アフリカ西部ニジェールのナイジェリアとの国境に近い村で戦闘機が落とした爆弾が葬儀の参列者を直撃し、37人が死亡、20人が死亡した。ニジェールの治安関係者や地元住民が18日に明らかにした。
空爆があったのは現地時間の17日午後6時半ごろ。地元当局者の葬儀のため自宅前に集まっていた参列者が死傷した。
治安関係者によれば、誤爆したのはイスラム過激派「ボコ・ハラム」の掃討作戦を行っていた戦闘機だった。
戦闘機の所属国は不明だが、住民はナイジェリアの戦闘機だったと主張している。これに対してナイジェリア空軍の報道官は、17日にこの地域で空爆は行っていなかったして関与を否定した。
ボコ・ハラムはナイジェリアを拠点とする武装勢力で、ナイジェリアとカメルーン、チャド、ニジェールが共同で掃討作戦に力を入れている。チャドとナイジェリアはこの作戦に戦闘機を使っていた。
ボコ・ハラムはナイジェリアの村落を次々に襲って住民の拉致や虐殺を繰り返し、市場や教会、モスクなどを狙った爆弾テロも相次いでいる。ニジェールやカメルーン、チャドなどの周辺国を狙った攻撃も増えていた。