政府疑惑を追及し検察官変死、追悼デモに数十万人 アルゼンチン
(CNN) アルゼンチンで政府の犯罪隠ぺい疑惑を追及していた検察官が謎の死を遂げてから1カ月となる18日、首都ブエノスアイレスでこの検察官の追悼デモが行われた。
デモは6人の検察官が主催した。地元警察によると、デモには数十万人が参加。雨が降る中、傘をさして行進を続けた。
アルベルト・ニスマン特別検察官は先月18日、自宅アパートで頭を銃で撃たれて死亡しているのを発見された。ニスマン特別検察官は1994年にブエノスアイレスのユダヤ系施設で起きた爆破事件(85人が死亡)の捜査を担当していた。
この事件ではイラン政府高官が黒幕とされ、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配も行われている。ニスマン氏は今年に入り、フェルナンデス大統領らがイランとの通商交渉を有利に進めるためにイランの関与を隠ぺいしていたとする報告書を発表し、19日には議会で証言する予定になっていた。
捜査当局は自殺か他殺かの判断を下していない。