パキスタンで自爆テロ、死者67人 キリスト教の復活祭狙う
(CNN) パキスタン東部ラホール中心部の公園で27日、イースター(復活祭)を祝うキリスト教徒らを標的とした自爆テロがあり、地元当局の報道官によると少なくとも67人が死亡した。
過激派の反政府組織「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」の分派組織「ジャマートゥルアフラル」が意図的にキリスト教徒を狙ったことを認める犯行声明を出し、今後も同様の攻撃を続けると宣言した。
この日はイースターの祭日で、現場の公園には多くの家族連れが集まっていた。警察当局者によると、負傷者は300人以上。犠牲者の中には多数の女性や子どもが含まれている。
パキスタンのシャリフ首相は犯行を強く非難した。
同国との関係改善に努めるインドのモディ首相は27日、シャリフ首相への電話で弔意を表した。パキスタンの国営通信などによると、モディ首相はパキスタンとの連帯を表明し、「卑劣なテロリストが女性や子どもを標的にした」と非難した。
米国家安全保障会議の報道官も「卑劣な行為」を非難する声明を出した。
ラホールでは昨年3月にもキリスト教住民を狙った自爆テロがあり、2回の爆発で少なくとも14人が死亡、78人が負傷。TTPが犯行声明を出して、さらなる攻撃を予告していた。
また、2013年に同国北西部ペシャワルの教会で起きた自爆テロでは80人以上が死亡した。