「警官に暴力」で有罪判決、BBC記者が上訴へ ミャンマー
(CNN) ミャンマーで、英BBC放送の記者が警官に暴力を振るったとして禁錮3カ月の刑を言い渡されたことが8日までに分かった。担当弁護士がCNNに語ったところによると、記者は上訴する構えだ。
BBCミャンマー支局のネ・リン記者は、ミャンマー第2の都市マンダレーの裁判所で有罪判決を受けた。
同記者は昨年3月、オートバイに乗った学生デモ隊と警官隊との衝突を取材した際、警官にけがを負わせた。同記者の妻によると本人に暴力を振るう意図はなく、撮影中に警官を突き飛ばしてしまった。しかし裁判では検察側の証人だけが認められたという。
BBCは声明で、引き続き弁護士と協力して上訴を支援すると述べた。ミャンマーの外国人記者クラブは「文民政権のイメージを損なう判決だ」と非難する声明を出した。
同国では昨年3月に民政移管が実現したが、警察や司法を統括する内務省は今も軍の管理下にある。
先月は北朝鮮で取材していたBBCの東京特派員が、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長についての「非礼な」報道を理由に国外退去処分となった。