ダッカ襲撃 ISISが犯行声明、事件画像をネットに投稿
ダッカ(CNN) バングラデシュの首都ダッカのレストランで立てこもりが発生し人質20人が殺害された事件で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は3日までに、メディア部門「アマク通信」を通して犯行声明を出した。
米当局者は当初、国際テロ組織アルカイダ系組織による犯行の可能性が高いと話していた。しかし犯行の最中、ISIS系のウェブサイトに店内の様子や人質の遺体とみられる画像が掲載されたことから、ISISの犯行とする見方が強まった。画像は、軍部隊が店内に突入する約1時間半前に投稿された。
事件では、武装した男らがダッカにあるレストランに侵入し、日本人を含む客を人質にとった。その後、警察が突入したが、人質20人が死亡した。死亡した人質のうち7人が日本人だった。
ハシナ首相は3日から2日間の服喪期間を設けると発表した。また警察と市民によるテロ対策委員会を設置すると表明し、「イスラム教は平和の宗教。イスラムの名の下に人を殺す行為をやめろ。我々の神聖な宗教をおとしめるな」と呼び掛けた。
同国では近年、世俗派や学者らを狙った攻撃が続発していた。しかし今回はイスラム教の神聖な礼拝日である金曜日、安全な高級住宅街で事件が起きたことに衝撃が広まっている。現場のレストランは外交官らが集まる店として知られ、犯行グループが外国への影響を意識して標的を定めた可能性も指摘されている。