台風4号上陸、香港で暴風雨 空の便など影響
香港(CNN) 香港気象台の観測によると、台風ニーダ(4号)が現地時間の2日午前4時ごろ、中国南部・広東省の大鵬半島付近に上陸した。台風接近で香港は暴風雨に見舞われ、鉄道や空の便に影響が出ている。
ニーダの最大風速は40メートル。気象台によると、勢力は弱まりつつあり熱帯低気圧に変わった。香港当局は低い土地での洪水などに警戒を促した。避難所も開設され、学校は非常時に向けた態勢を整えている。
中国国営新華社通信によると、広東省の広州では高速鉄道600本あまりが運休となった。2日夜になって状況が改善されれば運行を再開する見通し。
中国気象当局は台風の接近を受け、今年初めて警戒レベルを最高に引き上げていた。災害対策当局は、被害が予想される地域の住民に対して1~3日分の生活必需品を蓄えておくよう呼びかけた。
空の便は1~2日にかけ、香港を発着予定の180便が欠航となった。空港当局は、出発前にウェブサイトなどで運航状況を確認するよう促している。
フィリピンでは7月30日に北部がニーダに直撃され、豪雨に見舞われた。ルソン島北部などでは洪水や土砂災害の警報が出され、政府機関は3万1000世帯分の食料を用意するなど救援態勢を整えていた。