子どもたちの通夜にたる爆弾、16人死亡と人権団体 シリア
(CNN) シリア政権軍と反体制派の攻防が続く北部アレッポでこのほど、ドラム缶に火薬や金属片を詰めた「たる爆弾」が使用され、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(SOHR)」によると少なくとも16人が死亡した。
27日にたる爆弾が投下された現場は反体制派の支配地域。25日にも同じ地域にたる爆弾が投下され、SOHRによると子どもを含む15人が死亡していた。27日の攻撃は、子どもたちの通夜に集まった人々を直撃した。
近くで通夜を撮影していたという活動家団体「アレッポ・メディアセンター」のメンバーは、上空のヘリコプターに気付いて地下の避難所に隠れた。外へ出た時には土煙が一面に立ち込め、遺体が散乱していたという。
この活動家によると、1発目のたる爆弾で参列者らが地下の避難所へ向かったとみられる。その入り口付近に2発目が投下されて被害が拡大した。
25日のたる爆弾で死亡した子どもの数は、アレッポ・メディアセンターが5人と伝えたのに対し、SOHRは11人に上ったと報告している。