アラスカ付近にロシア爆撃機、米軍のF22が緊急発進
ワシントン(CNN) 米アラスカ半島沖でロシア軍機が米国の防空識別圏内を飛行したとして、米軍機が緊急発進(スクランブル)をかけていたことが19日までに分かった。国防総省がCNNに確認した。共和党議員からはロシアによる武力の示威行為だとの見方が出ている。
米軍当局者によると、ロシアのTU95戦略爆撃機2機が17日、防空識別圏に入り、アラスカ州のコディアク島から約160キロの上空を飛行した。
これを受け、米軍がF22ステルス戦闘機2機を緊急発進させた。
米軍側とロシア軍側の操縦士の間で通信はなかったという。
米軍当局者らは緊急発進について「特に変わったことではない」と述べ、ロシア軍の遠離航空部隊をめぐっては過去にも同様の事態が発生していると指摘した。
一方、共和党のキンジンガー下院議員はCNNとのインタビューで、ロシアによる武力示威だと強調。米ロ間の緊張が高まるなか、ロシア軍は米領空に接近して米国側の反応をうかがおうとしたとの見方を示した。