THAAD費用、「当面は米国が負担」米大統領補佐官

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米軍がTHAADを使用したミサイルの迎撃実験に成功=米ミサイル防衛局

米軍がTHAADを使用したミサイルの迎撃実験に成功=米ミサイル防衛局

香港(CNNMoney) 米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は、韓国の金寛鎮(キムグァンジン)国家安保室長に対し、同国への配備が進む高高度迎撃ミサイルシステム 「THAAD(サード)」の費用を引き続き米国が負担すると述べた。韓国大統領府が4月30日の声明で明らかにした。

10億ドル(約1110億円)に上るとされるTHAADの費用負担をめぐっては、トランプ米大統領がこのほどロイター通信とのインタビューの中で「韓国が費用を負担するのが適切だろうと韓国側に伝えた」と発言。物議を醸していた。

米国による継続負担を認めるとする今回のマクマスター補佐官の見解は、トランプ氏の発言と相反するように聞こえるが、マクマスター氏は30日のフォックスニュースとのインタビューでこうした見方を否定。

「韓国側に告げたのは、(費用について)何らかの再交渉をし、協定が成立するまでという前提での話だ。米国としては発言を撤回するつもりはない」と語った。

その上で、トランプ政権は韓国を含むすべての同盟国との間で防衛関係の再交渉を行う計画だと強調。「すべての国に応分の負担を支払ってもらいたい」と述べた。

一方、韓国国防省の報道官は1日、THAADの費用負担について「再交渉できる案件だとは思わない」との認識を示した。韓国は在韓米軍約2万8500人の駐留費用の一部として、年間1兆ウォン(約1000億円)近くを負担している。

THAADの配備には多くの韓国国民が反対を表明。中国も同ミサイルが地域の安定を脅かし緊張を高めるとして神経をとがらせており、両国関係の悪化を引き起こしている。

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