ニュージーランド、新型コロナ規制を全面解除

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新型コロナウイルスの規制が緩和されたショッピング街を歩く買い物客=2021年11月、ニュージーランド・オークランド/Fiona Goodall/Reuters/File

新型コロナウイルスの規制が緩和されたショッピング街を歩く買い物客=2021年11月、ニュージーランド・オークランド/Fiona Goodall/Reuters/File

(CNN) ニュージーランド当局は15日、新型コロナウイルス感染症に関連する規制の残りをすべて解除した。

ベラル保健相は、コロナ陽性判定後の7日間隔離と、医療機関でのマスク着用を義務付けてきたルールを、15日午前0時で解除すると発表した。

ニュージーランドは早期のロックダウン(都市封鎖)と厳しい国境管理で、新型コロナ感染拡大を防いだ成功例として知られる。一方で規制が長期に及んで不評を買い、経済も打撃を受けた。

ベラル氏は14日の声明で「ここまで長い道のりだったが、多大な努力により、ニュージーランドの新型コロナ対策は緊急対応から持続的な長期管理に移った」と宣言。感染者数の変動は続いているものの、昨年みられたような劇的なピークには達してないと指摘した。

ニュージーランドの現在の季節は冬だが、政府によれば、最近の入院患者のうち新型コロナ感染者が占める割合は2.2%にとどまっている。

この集計と国民の免疫レベルを考慮した結果、安全に規制を解除できるとの見解に達したという。

アーダーン前政権で保健相を務めたヒプキンス首相も14日の記者会見で、規制解除を「重要な節目」と位置付け、これまでの結束した対応が何千人もの命を救ったと強調した。

ヒプキンス氏によれば、同国では人口510万人に対し、新型コロナによる死者は3249人だった。米国と同じ死亡率なら約1万5000人の死者が出た計算だという。

しかし、厳しい規制が長期化したことで国民の不満は募り、アーダーン氏の支持率が急落。同氏は1月に「余力が残っていない」として辞任した。

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