中国の習主席、米企業CEO代表団と直接会見 投資継続促す

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習近平(シーチンピン)国家主席と米国のCEOら/Huang Jingwen/Xinhua/AP

習近平(シーチンピン)国家主席と米国のCEOら/Huang Jingwen/Xinhua/AP

香港/台北(CNN) 中国外務省は27日、習近平(シーチンピン)国家主席が同日、北京の人民大会堂で訪中している米国企業の最高経営責任者(CEO)や学識者と会談し、中国への投資継続などを促したと発表した。

この会談要約によると、習主席は外国企業への市場開放を図るさらなる改革を約束。「中国の経済成長の見通しは明るく我々は自信を持っている」とし、自国経済はまだ最盛期に達していないと説明したという。

米中関係をめぐっては「より良き未来」を求め、「経済、貿易や農業など従来の部門に加え、気候変動や人工知能(AI)など新たな課題が生じている分野について両国は相互の開発を助け合うべきだ」と説いたとした。

主席との会談に参加したのは半導体大手「クアルコム」や投資ファンド「ブラックストーン」などのCEOら十数人。訪中は中国政府が世界各国の企業首脳らを招いて開く経済関連フォーラムに合わせてもので、習氏との会談はフォーラム終了後に設定された。

中国は現在、外資の呼び戻しを新たに図り、きしんでいた対米関係の修復にも動いている。中国への海外直接投資(FDI)はここ数カ月間低調にある。背景には経済成長の失速、規制の締め付けや安全保障を理由にした治安対策強化があり、中国の長期的な展望への疑念も招いている。

政府は昨年以降、外資を取り返すための行動計画などを打ち出しているが、中国経済の構造的な体質の変革が後退したことで海外の投資家の中国市場への対応は慎重なままとなっている。

中国商務省によると、今年の最初の2カ月間におけるFDIは前年同期比で約20%減少。海外企業の幹部の間で市場への信頼感が弱まっていることを物語った。昨年通年は8%減を示していた。

在中米商工会議所が先月公表した調査結果によると、中国による外国企業へのさらなる市場開放への取り組みについては米企業の57%が不信感を抱いていた。

中国は今年の経済成長率を昨年と同様の約5%と見込んでいるが、市場専門家は停滞している消費者の購買意欲を高めるなどの主要な景気浮揚策が出ていない中で「野心的」な目標数値と冷めた見方をしている。

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