使う言葉が脳をコントロールする~心の持ち方を変えるだけで劇的に変わる英会話学習
英会話力は瞬発力
語学学習が脳にいい理由
最新の脳科学研究で次のようなことが分かった。バイリンガルの脳は、言語ごとの「ことば回路」が一つずつ別になっていて、仮に一つが損傷しても、もう一つが生き残るが、日本語だけで生活している人は、その回路が傷ついてしまえば言葉を完全に失う危険があるという。つまり、英語を話せる回路を持っていれば、理論上は失語を免れることができるというのだ。
この理論に従えば、脳は新言語の習得と共に活性化し、成長する生命体であるようだ。この研究の裏付けとして、バイリンガルの脳は一つの言葉しか話せない人と比べて、脳の病気(アルツハイマーなど)の進行も遅いという。
また、文法力を問うテストにおいてもバイリンガルの方がいい結果を出しているのだ。
このように、外国語学習には脳の活性化や、筋道を立てて考える論理力などを鍛える効果があるようだ。ただ、今まで「外国語を積極的に学ぶ」=「脳を健康にする」ということはあまり強調されてはこなかった。
英会話が脳にいい理由をまとめると、「瞬発力を問うもの」だからである。英会話はキャッチボールのように展開される脳のスポーツだと言っていい。
投げられた言葉の玉は「瞬時に」打ち返さなければならないし、自分からも継続的に投げて行かねばならない。言葉は感情と連動するため、相手に言われた言葉で気をよくしたり、悪くしたりと、感情を伴った変化球もある。そういった、脳に汗をかく活動が非常に脳にいいのだ。