日本語脳になじむ英語学習法 一瞬で英語脳にする技術

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日本語の構造の落とし穴

日本人は文字を見て、そこから絵を想像するのが得意だ。

例えば、中華料理のメニューを見て、「蠔油牛肉」という文字列があれば、たとえ、中国語の正式な発音なんか分からなくても、「オイスターソースで炒めた牛肉の料理」であるとおぼろげにもイメージできる。漢字の意味(論理脳=左脳)を通過して、そこから立体イメージを浮かべる(=右脳処理)という順番だ。

一見、ここに何も問題がないと見える。しかし、実はこの「当たり前」に大きな問題がある。外国語学習という側面からみて、外国語と日本語の大きな違いは、日本語が「一言も口で音を出さず」に、そして「本物の音を聞かず」して意味だけが分かってしまう言語ということである。

実際、「蠔油牛肉」が中国語でどう発音するかまで掘り下げて知ろうとする人はあまりいないだろう。日本人は漢字という文字を見ただけで全体像が分かって安心してしまうが、本物の音がついていなくても文字で吸収できてしまうところが実は日本語の怖いところなのだ。

例として、中国語を知らない日本人に、中華料理店で「Háoyóu niúròuはいかがですか。」とお薦めしてみても、「オイスターソース炒めの牛肉」は全く想像できないだろう。音を優先させなくても意味がわかればいいという思考のままでは、絶対に外国語が「話せる語学」にはつながらない。日本人が英語をはじめとする外国語を学習する上での大きな落とし穴だ。

音だけを聞き、イメージを膨らませることを日本人は一番苦手としている。だからこそ、日本人は最も英語学習において、今までの視覚に頼りきった学習法とは真逆の「音を聞くこと」を何よりも優先させて、強くイメージを浮かべる流れに持っていくべきなのだ。

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