スタバ、1ドルのマイカップ導入 再利用促進目指す 北米
(CNN) 米コーヒーチェーン大手スターバックスは3日から米国とカナダのチェーン店で、プラスチック製のマイカップを1ドルで販売する。マイカップを持参すると、ドリンク代が10セント割引になる。
新しいマイカップは中国製で、「トール」「グランデ」「ベンティ」の各サイズを示す線が引いてある。使用に当たっては店員が熱湯ですすいで消毒する。
マイカップ販売と10セントの割引はこれまでも実施していたが、手頃な価格の新しいカップ導入により、一層の再利用促進を見込む。
スターバックスのために捨てられる紙コップは世界で年間約40億個に上るとされ、消費者の批判が高まっていた。同社はそうした批判に応え、販売業者や地元当局と連携して紙コップのリサイクルを推進し、環境保護団体などと連携して毎年「カップサミット」を主催するなどの活動を行っている。
同社が2011年にまとめた統計によると、世界各国のチェーン店で同年にマイカップが使われた回数は3400万回を超え、飲料の注文全体に占める割合は約2%だった。08年に比べると55%増えたものの、まだ課題も多く、2015年までのマイカップ使用率目標は25%から5%に引き下げている。