ほほ笑んだりうなずいたり 職場におけるボディーランゲージの重要性
(CNN) 上司がほほ笑んでいるときに、それ以上に大きなほほ笑みを浮かべている自分に気付いたとしたら、それは、あなたの脳がそうするように「配線」されているせいかもしれない。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)がこのほど行った研究によれば、立場が下の人は、立場が上の人の笑いを模倣する傾向があるという。研究を主導したエバン・カー氏は「模倣は、人間関係の構築を手助けしているとみられている。私たちがどうやってこの戦略を駆使しているのかは権力と地位の両方が影響しているようだ」と語る。
ボディーランゲージについての著書があるキャロル・キンゼー・ゴマン氏によれば、人間は生まれたときから他の人の表情や身振りを模倣するようにできており、部下は、服従を表すこういった種類の動作を、より行いやすい傾向にあるという。
ゴマン氏は「部下は、微笑んだり、うなずいたり、首を傾げたりといったことをより多く行うが、これは話を聞いているという万国共通の合図だ」と説明する。
UCSDの研究について、ゴマン氏は、こうした反応は自然なものだとの見方を示す。ゴマン氏は「自分たちでは気付いていないが、そういった回路が体内に埋め込まれている。もし、私たちが全ての反応について考えなければならないのならば、正気を失ってしまうかもしれない」と指摘する。