ほほ笑んだりうなずいたり 職場におけるボディーランゲージの重要性
こういった研究が示唆するのは、特定の状況で適切な合図を発信するために、人々は職場で自らの動作に対してもっと自覚的になれるかもしれないということだ。
ゴマン氏も、自分が言いたいことをしっかりと伝えるにはボディーランゲージが役に立つと指摘する。例えば、上司は、胸を張って立つことで、力強さや権威といった雰囲気を加えられるので、自身の考えについて、より説得力を持たせることができるようになる。
多くの人々は職場におけるボディーランゲージの効果について考えることをあまりしないが、経営幹部のなかには身振りの重要性を理解し、言葉によるコミュニケーション能力と言葉によらないコミュニケーション能力の両方を高めるために、コーチを雇う人もいる。
ゴマン氏は「政治家や企業幹部などトップにいる人たちはこうした指導を受けている」と指摘。「彼らは、何を言うのかではなく、それを言う時にどのように見えるか、どんな調子で言うのかが重要であることをよく理解している」と語る。