米上院、イエレン次期FRB議長を承認 初の女性トップ
ニューヨーク(CNNMoney) 米上院は6日、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にジャネット・イエレン副議長を指名する人事を56対26の賛成多数で承認した。
イエレン氏は1月末で任期が切れるベン・バーナンキ議長の後任としてFRB史上初の女性議長に就任、大規模金融緩和の縮小といった困難な課題を担う。
上院の採決は記録的な寒波のために多数の議員が欠席する中で行われた。野党共和党からも11人がイエレン氏支持に回った。
同氏の立場はバーナンキ議長に近く、失業率の高さに強い懸念を示しているほか、FRBが景気対策として実施している債券買い入れを支持してきた。
バーナンキ氏は2期8年にわたって議長を務め、世界大恐慌以来となる金融危機を切り抜けてきた。先日の講演ではこれまでの実績を振り返り、「回復はまだ不完全」との見方を示している。
イエレン氏が議長を務めるFRBの初会合は3月18~19日に予定されている。