富士重、米で66万台をリコール ブレーキ不具合で
ニューヨーク(CNNMoney) 富士重工業の米現地法人スバル・オブ・アメリカは3日、ブレーキラインの腐食によりブレーキが利きにくくなる恐れがあるとして、計66万238台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。
対象となるのは米国の寒冷地帯にある20の州で登録された2005~09型の「レガシィ」と「アウトバック」、08~11年型の「インプレッサ」、08~14年型の「インプレッサWRX/STI」、09~13年型の「フォレスター」。
スバルによれば、7シーズン以上冬期の走行を続けると融雪剤の影響でブレーキラインに穴が空く可能性があるという。社内で行ったテストで問題が発覚した。
スバルは米運輸省の道路交通安全局(NHTSA)に提出した文書で、穴からブレーキ液が漏れ出すと、制動距離を得るために必要なブレーキペダルの踏み込みの深さの判断を誤る可能性があるとしている。
同社広報はCNNMoneyの取材に対し、この問題による「事故やけがの例はない」としている。