マカオ住民の富裕度、世界4位に カジノ産業が後押し
(CNN) 世界銀行は3日までに、各国・地域の富裕の度合いに関する調査で世界最大規模のカジノ産業を有するマカオがスイスを抜き、4位に浮上したと発表した。
首位はルクセンブルクで、2位ノルウェー、3位カタールと続いた。
世銀によると、旧ポルトガル領マカオの1人当たり域内総生産(GDP)は昨年、9万1376米ドルを記録。12年の7万7196ドルから大幅増となった。一方、スイスは8万528ドルで、前年の7万8929ドルとほぼ横ばいの水準だった。
ただ、マカオのカジノ産業絡みの収益は最近、過去約5年で初めてという下落を示している。ブラジルで開催中のサッカーのワールドカップ(W杯)本大会が影響しているとみられる。
今年6月の収益は34億ドルで、前年同月比で3.7%減。前月比では18%後退した。
昨年通年の総収益は450億ドル。米ラスベガスの65億ドルと比べ、約7倍の規模となった。
6月などの突然の収益減少はW杯に絡むインターネット上の賭けに客が流れたのが原因と分析されている。
マカオでは同月、ホテルを舞台にしたW杯関連の大規模な違法賭博が摘発され、警察の捜査が進められている。賭け金などの総額は6億ドルともされた。