超大型旅客機A380の販売不振、製造中止も選択肢か
A380導入を決めた一部の航空会社が契約内容を見直す動きも出ている。エールフランスは12機発注していたが、2機の引き取りを延期することを決めた。
エアバスは現在、A380の燃費効率などを改善させるため新たなエンジン採用による機体更新を迫られている。
同機の開発には15年を要し、投入した費用は250億米ドル相当となっていた。現在の為替相場では約2兆9750億円となる。製造開始は10年前だった。
同機の製造中止という最悪のシナリオが現実となった場合、調達済みの航空会社が反発する可能性もある。ロイター通信によると、同機の大量導入を進めている中東エミレーツ航空のティム・クラーク社長は「我々はこの航空機で窮地に陥っている」と語った。