富裕層の半数強、「貧困層は気楽」と認識 米調査
ニューヨーク(CNNMoney) 「貧困層は何もせずに政府の手当てをもらって気楽に暮らしている」――。米国の富裕層の54%が貧困層に対してそんな認識を持っていることが、調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査で分かった。
これに対して「貧困層は政府の手当てでは満足な暮らしができず、厳しい生活を送っている」との見方を示したのは富裕層の36%にとどまっている。
調査は富裕層と貧困層の両方を対象に実施され、政府の貧困層支援対策に対する認識の違いが浮き彫りになった。
貧困層支援のために政府が果たすべき役割については、富裕層の60%強が「政府にこれ以上のことをできる余裕はない」と答えたのに対し、貧困層の60%は、たとえ国の借金が増えることになったとしても、政府は支援を強化すべきだと回答した。
企業の利益についても、富裕層の大半が「公正かつ合理的」とみなしているのに対し、貧困層は65%は「儲け過ぎ」と見ていることが分かった。
一方、移民に対する考え方では、富裕層の約65%、貧困層の51%が「働き者で才能のある移民が国を豊かにしてくれる」と回答。移民は国の負担になると答えたのは富裕層の27%、貧困層の44%といずれも少数派だった。