名門病院、マクドナルドを締め出し 米中西部
ニューヨーク(CNNMoney) 米有数の名門病院クリーブランド・クリニックに併設されていたファストフード大手マクドナルドの店舗が、リース契約を打ち切られ、来月で閉店することになった。同病院が明らかにした。
中西部オハイオ州クリーブランドで事業を行っている同病院は10年ほど前から健康な食生活と運動を促す取り組みを推進し、構内の禁煙を徹底させてきた。「目標は、慢性疾患の元凶となるリスク要因を減らすことにある」と同病院の広報は説明する。
マクドナルドの店長は、同店は20年にわたって親しまれてきたと強調し、従業員には他店舗での仕事をあっせんすると説明。「病院や地域の皆さんにもクリーブランド地域の他の店舗を訪れてほしい。バラエティー豊かでバランスの取れた食事や飲料を自信を持って提供する」とコメントした。
同クリニックでは、米国が抱える深刻な健康問題の1つとして肥満を位置付ける。「カロリー摂取量がエネルギー消費量を上回る」状態を肥満と定義しているという。
マクドナルドは売り上げが大きく落ち込む中、メニューの見直しやイメージ向上で巻き返しを図る。最高経営責任者(CEO)も交替し、見かけを良くしたハンバーガーやレタスを使ったハンバーガー、テーブルサービス、朝食メニューの終日提供といった試みを取り入れている。