独フォルクスワーゲン、最大1100万台の修理を計画か
ロンドン(CNNMoney) 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるため、ディーゼルエンジン車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、同社は29日、顧客に対して修理が必要かどうかを近日中に通知するとの方針を示した。
ただし正式なリコール(回収・無償修理)の発表はなく、詳細もほとんど明らかにされなかった。
同社は声明で、「10月には関係当局に技術的な解決策と対応策を示す」と表明。「対象車のオーナーには数週間または数カ月のうちに通知する」と述べた。
VWグループの各ブランドは今後、各国でインターネットを通し、顧客に最新情報を伝えていくという。
不正なソフトウエアを搭載した車は最大約1100万台に上る。ブランド別の内訳はVWの乗用車500万台、商用車180万台と、アウディ210万台、シュコダ120万台、セアト70万台。
不正問題をめぐっては顧客や販売会社、投資家らが同社を相手取った訴訟を検討している。独検察当局はこの問題で引責辞任したマルティン・ウィンターコルン前最高経営責任者(CEO)に対し、詐欺の疑いで捜査を開始した。