エアバス、長時間フライト用「睡眠ボックス」の特許を出願
(CNN) 長時間のフライト中、エコノミークラスの座席に押し込まれたままではなかなか眠れないもの。そんな問題の解決に向け、欧州航空機大手エアバスが先週、「睡眠ボックス」の特許を米当局に出願した。
英紙デーリー・メールが最初に報じたところによると、睡眠ボックスは機体後部に、複数の層に分けて設置される。通常の座席と同じように食事が提供され、シートベルトも着用する必要がある。
ただエアバス・アメリカズの報道担当者によると、同社は毎年数百件の特許を出願している。「ごく初期の段階であることが多く、実際には全てが技術化、製品化に至るわけではない」という。
米情報サイト「アバウト・ドット・コム」の航空専門家、ベネット・J・ウィルソン氏も「アイデアの誕生から実現までの道のりは長い。ほとんどの場合は机上の理論で終わる」と指摘する。
同氏は「乗客が睡眠ボックスのようなサービスにお金を出すか、航空会社はそれによって利益を得られるか。エアバスがこれら2つの質問に答えられれば、実現の可能性ははるかに高くなる」との見方を示した。