泥が生んだ1億ドル企業 リピーター続出の過酷レースとは
「私の教授は、(タフ・マダーなど)とんでもないアイデアで、泥の中を走るために金を出す人などいないと言った」とディーン氏は語る。しかし結局、その教授の考えは間違っていた。タフマダーはわずか6年の間に売上高1億ドルの企業に成長した。2010年の創業以来、200万人以上の人々がタフ・マダーのイベントに参加している。
従業員数は約160人で、さらに数百人の請負業者とボランティアの人々がコース作りとイベントの運営を手伝っている。現在、同社は3大陸で年間約50のイベントを開催し、各イベントには約1万人が参加している。参加者は75ドル~210ドルを支払ってチケットを購入する(予約する時期によって価格が異なる)。
一見危険そうなレースだが、参加中に死亡した人はこれまでわずか1人で、マラソンやトライアスロンなど、大勢の人々が参加する他のレースと比べ事故は少ないという。
しかし、このビジネスのランニングコストは決して安くない。