認知症予防はギャンブルで? 日本で進む取り組み
(CNN) 米ラスベガスや中国のマカオのようなきらびやかな魅力からはほど遠いかもしれないが、日本では高齢者の集まる場所が急速にギャンブルの新たな最前線になりつつあるようだ。
横浜にある高齢者向けのデイケアセンター「ラスベガス」では、高齢者がマージャンやバカラを楽しんでいる。部屋に響くのはスロットマシンやパチンコの音だ。
ラスベガスを運営する日本エルダリーケアサービスの森薫氏は、「このカジノは脳に刺激を与え、認知症の発症を予防ないし抑制するのに役立つはず」と話す。
高齢者がギャンブルを好むのはよく知られており、ラスベガスのカジノや香港の雀荘(じゃんそう)では白髪は普通の光景だ。
研究者の間では、高齢者によく見られる脳障害を防止するのにギャンブルが役に立つとする主張もある。諏訪東京理科大学の研究によると、高齢の被験者は前頭葉と頭頂葉の働きが活性化し、認知機能に改善が見られることが分かった。