独特の雰囲気と100年の重み、東京ステーションホテル
東京(CNN) 駅の隣で営業するホテルは便利そうだが、たいてい味気ないもの。旅の途中で泊まっても記憶に残らないことも多い。しかし、日本の東京ステーションホテルは違う。しかも100年にわたって、群を抜いた存在となっている。
創業は1915年11月で、東京で操業するホテルとしては最古級。東京は震災や戦時の空襲の被害を受けており、70年以上の歴史を持つ建物が少ないことを考えると、なかなかのものだ。
また、101年の歴史を持つ東京駅丸の内駅舎の中にあり、重要文化財に指定された建物の内部に位置する日本唯一のホテルともなっている。駅構内に面した客室や施設もあり、宿泊客は他ではうかがい知ることができない東京駅の一面を垣間見ることができる。
同ホテルは2012年、5年間におよぶ改修工事を経て再オープンした。関東大震災や第2次世界大戦をくぐり抜けてきた歴史は依然、ホテルの重要な要素となっており、廊下や共用部では創建当時の赤レンガが見られる。ホテルの過去をしのばせるための意図的な意匠だ。