民主化運動のシンボル、スーチー氏 ミャンマーのマンデラか
(CNN) ミャンマーで長く続く民主化運動のシンボルであり、同国で最も愛されている政治家の1人、アウンサンスーチー氏(70)。スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が今、歴史を作ろうとしている。
ミャンマーで25年ぶりに行われた総選挙で、NLDは圧勝する勢いを見せている。スーチー氏もヤンゴンの選挙区で当選を果たした。
多くの人々が、今回の選挙によって数十年におよぶ軍事政権が終わると信じており、新しい民主主義時代の到来への期待をスーチー氏に寄せている。
スーチー氏に対する親愛の情の一部は、父親が「建国の父」として知られるアウンサン将軍だったことによる。
アウンサン将軍は1947年に政敵によって暗殺された。当時、スーチー氏は2歳だった。その後、人生の多くの時間を海外で過ごし、インドの学校や英オックスフォード大学で学んだ。政治家を目指していたわけではなかったが、母親が脳卒中を患ったため1988年にミャンマーに戻ったことで、指導者としての道を歩むことになる。