中国が一人っ子政策を廃止、歓迎ムードもその実態は・・・
(CNN) 街角からソーシャルメディア上まで、中国では至る所で一人っ子政策の廃止を歓迎する声が上がっている。とはいえ、これを祝おうとベッドルームに駆け込む人は少なそうだ。
西安市に住む33歳の薬剤師、ウェンディー・チャン氏は、「2人目は欲しいが、作る予定はない」と話す。共働きのため、子どもの面倒を見る時間がなく、2人目が生まれるとストレスに押しつぶされるかもしれないという。
中国政府は10月29日、2人目の子どもを持つ資格がすべてのカップルにあると発表、35年間にわたり続いた一人っ子政策を見直した。ただ、すぐに影響が出るわけではない模様だ。
今回の出産制限の緩和では、1千万組あまりのカップルが恩恵をこうむるとみられる。ただ、インターネットでの調査に回答した5万人のうち、両方が2人目の子どもを欲しており、かつその余裕があると答えたのは20%に過ぎないという。
28歳の野菜商、ジョウ・ジュアン氏も同感で、「自分の子どもはまだ3歳。娘を育てるために少なくとも8万元(約150万円)を費やした」と述べる。
政策転換は遅すぎたとする声もある。