独特の雰囲気と100年の重み、東京ステーションホテル
カフェではコーヒーや日本茶、軽食を提供。宿泊客の場合、東京駅の天井の下に位置するラウンジ「アトリウム」で朝食を取るという特権もある。この優雅なラウンジはホテルの4階に入っており、天井高は9メートル。メニューには洋食と和食の両方があり、フレンチトーストやおかゆ、オムレツなどを楽しめる。
1958年に同ホテルのバー「オーク」に加わった日本の名バーテンダー、杉本壽氏もこのほど復帰。代名詞ともいえる「東京駅」カクテルを考案して人気を博した。英国産のジンであるタンカレーやフランスのリキュール、スーズを組み合わせたものだ。
同ホテルの魅力はやはり、日本全国に広がる新幹線網にこれ以上なく近いことだ。JRグループが提供する「ジャパンレールパス」を持っている人には特別料金を提示しているほか、従業員が東京駅のプラットホームまで直接行き来し、荷物を運ぶ送迎サービスもある。
開業100周年を記念する祝賀会のチケット120席分は、20分で完売した。だが、これに参加できなかった人も、11月2日の午後6時から9時まで、東京駅丸の内駅舎の北口ドームと南口ドームが記念にライトアップされる光景を見ることができた。