印大富豪、無料4G接続を10億人に提供 高速ネット普及へ
インド市場には米ハイテク大手も狙いを定め、グーグルは全土で鉄道の駅に無料の無線LANを導入。フェイスブックも無料サービスの提供を試みていた。
アンバニ氏はインド全土に約10万の基地局を建設し、ジオのサービスは既に推定1万8000の市と20万の村落を網羅。2017年3月までに人口の90%に到達することを目指す。
アンバニ氏は15年前、リライアンス・コミュニケーションズを経営する弟のアニル・アンバニ氏と仲互いして通信事業から撤退したが、ここ数年は和解していた。ジオはリライアンス・コミュニケーションズが保有する無線周波数帯を利用する。アンバニ兄弟の資産総額は合せて260億ドル(約2兆6000億円)と推定される。
競合各社もジオに対抗して値下げに踏み切っている。エアテルは3Gと4Gサービスの料金を80%引き下げ、ボーダフォンはデータ通信の容量を約70%引き上げた。
6日にニューデリーで使ったリライアンスのサービスのダウンロード速度は毎秒21メガビット(Mbps)だった。