OPEC、8年ぶりに減産で合意 原油価格は上昇
減産をめぐる交渉で焦点の1つとなったのがイランの生産量だ。イラン政府は上限を経済制裁が行われる以前の水準である1日あたり400万バレル程度に設定するよう求めた。
今回の合意ではイランに1日あたり9万バレルの増産を認め、上限を380万バレルとした。これは昨年の1日あたり平均産油量よりも100万バレル多い。
武力紛争によってすでに生産量が減少しているリビアとナイジェリアも、減産の対象外とされた。
OPECは9月に、2008年以降初めての減産に向けた基本合意に達していた。だが細かい具体策に欠けたため、投資家からは実現を危ぶむ声も出ていた。